地域再生には、地域をどうするかという住民自身の強い思いと決意がなにより重要である。どのようにしたら住民が主体的に地域再生に取り組むことができるのか、住民意識の高揚とやる気の醸成が継続的な活動には不可欠である。
今回のワークショップのコーディネーター(ファシリテーター)は、住民を巻き込み、かつ住民自身が主体となって地域再生に取り組むワークショップを多数成功させている情報工房の山浦晴男氏が指導した。
山浦氏は、コンサルテーションを中心とした従来の地域活性化モデルでは、地域にお客を連れてくれる、物を売る方法を教えてくれる、答えを出してくれるということに慣れてしまうと補助金が切れたら息切れしてしまう危険性を孕んでいると言う。
では、地域再生には何が重要なのか。山浦氏は、地域住民が自分たちで地域のことを考え、取り組むという覚悟を決めることを促し、そのうえで、必要ならば外部の知恵を提供するというステップで、地域再生のワークショップを企画。実践している。
地域づくりを住民自身で考え、取り組むためのモチベーションを上げることがはたして可能なのか。西浦地区での取り組みをレポートする。
(本文は下記のPDFをご覧ください。)
北陸先端科学技術大学院大学(能美市)の國藤 進 副学長(知識科学研究科教授)の研究グループは、石川県志賀町西浦地区の地域再生に向けて、平成23年8月19日から22日までの4日間、8名の学生による地域活性化を目的としたフィールドワーク実習と住民とともに地域再生を考えるワークショップに取り組んだ。
山浦式地域再生ワークショップは、地域活性化に悩む地域(特にカリスマリーダー不在の)にとっても大変参考となる取組手法だ。
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