オーライ!ニッポンにいがたシンポジウムが平成20年11月9日(日)13時30分より新潟市内の新潟グランドホテルにて開催されました。
平野オーライ!ニッポン会議副代表、近藤農林水産副大臣、神保新潟県副知事ご出席のもと、新潟県内外で集落営農やグリーン・ツーリズム等に取り組む実践者の方々を中心に、230名の参加を得て盛大に開催されました。
新潟県長岡市出身の女優 星野知子さんの基調講演では、幼少時代の思い出から、旅行をして、そして都会で生活して判った新潟の良さ、新潟の四季折々の風景や食の素晴らしさなど、ご自身の体験を話される中で、「田舎暮らしに新潟は最適。何度も新潟を味わいたくなるような事業を頑張って欲しい」と、エールを頂きました。
事例発表では、新潟県内の中山間地域等で活動する取り組みを代表して、糸魚川市・根知地区の「根知プロジェクトZ」の集落営農や交流事業の内容や、今年、新潟県妙高市へ宿泊体験を実施した、東京都足立区立東綾瀬小学校の事例が発表されました。
その後、「にいがた」の魅力再発見!~ほんものはみんなここにある~」をテーマに、小椋唯一氏(東北観光推進機構教育旅行アドバイザー・観光カリスマ)をコーディネーターに、小野寺輝子さん(足立区立東綾瀬小学校校長)、小林美佐子さん(越後田舎体験推進協議会・事務局長)、長谷川知映さん(根知プロジェクトZ)をお招きしたパネルディスカッションを行いました。
特に、子ども農山漁村交流プロジェクトの取り組みの話題では、こども達が喜んだ民泊先のお母さんが作ったお弁当のエピソードなどが語られ、受け入れ側、送り出し側双方の立場から、こども達や地元での変化、また課題や問題点が出されました。
会場からも質問や意見が出るなど盛り上がり、最後に、コーディネーターを務めた小椋氏から、「新たな投資をしなくても、自分たちの住む地域にある文化や農山漁村資源は、外の人から見たら十分に魅力的なもの。これらを上手に活用していく事は重要である。農山漁村での宿泊体験を経験したこども達は、10年後にあたりまえのように農山漁村へ行くようになっているだろう。子ども農山漁村交流プロジェクトは「オーライ!ニッポン」を推進する一つのきっかけであり、これを機に、都市と農山漁村の共生・対流を更に推進していこう」との提案を頂き、シンポジウムを閉会しました。
シンポジウム終了後の交流会では、県内10の酒蔵のご協力によるの新潟自慢の日本酒のほか、村上市山北「赤かぶ漬け」、胎内市「米粉パン」、小千谷市「さつまいもプリン」、魚沼市「コシヒカリ、自然薯、イクラで作ったイクラ丼・とろろ丼」と「地酒」、津南町「漬物、ワイン」、佐渡市「おけさ柿」と「地酒」、長岡市「かぐらなんばんみそ」と「かぐらなんばんうま煮」、十日町市「どぶろく」、糸魚川市「根知笹寿司」と「地酒」と、新潟県内の豊富な食が振る舞われる中、参加者同士の情報交換も活発に行われ、また妙高市「杉野沢民俗芸能保存会」の皆さんによる「春駒」が披露されるなど、新潟らしい暖かいおもてなしの雰囲気の中で、賑やかに開催されました。
インターネット等により簡単に情報を入手できる世の中ですが、実際に行ってみる、会って話しを聞く、顔を合わせて言葉を交わすことによる情報には適いません。これこそが、まさに都市と農山漁村の共生・対流といえます。
今回御出演を頂きました方々、ご協力を賜りました新潟県を始め、ご参加を頂きました皆様に厚く御礼申し上げます。
次の関連するシンポジウムは、平成21年3月11日「オーライ!ニッポン全国大会」を予定しております。さらに参考となる内容を企画して開催したいと思いますので、またのご参加をお待ちいたしております。