名栗湖畔にある名栗カヌー工房は、地場材の西川材を使ったオリジナルウッドカヌーを自分自身で一から制作出来る工房。でも、一般の人にとっては、レンタルカヌー(予約制)に気軽に乗れる場所。湖面をすべるように進むカヌーに乗ると、橋の上から釣りをしている人たちの姿を下から眺めたり、滝のそばまで近寄ったり、上から眺めるのとはひとあじ違う風景を楽しめます。名栗湖の上で鳥達のさえずりを聞きながらゆったりと時を過ごすと、すっかり気持ちも身体もリフレッシュ出来ます。名栗湖といえばわかさぎ釣りをはじめ、釣りのメッカ。ヤマメ、イワナ、フナ、鯉などがつれるのです。運がよければ1メートルもある鯉にもあえるかも。しかしながら、近年地元の方や釣り人を悩ませているのがブラックバス。増えすぎた外来種による生態系の乱れなどの問題を、実際に一般の人にも知ってもらおうという試みが年数回行われています。名栗カヌー工房はそんなNPOの拠点もかねています。生態環境を学ぶため埼玉漁業協働組合連合会の指導の元、一日漁師の体験が行われます。刺し網を使ってブラックバスを捕獲駆除し、夕方には捕獲したバスを調理します。駆除対象になっているブラックバスですが、実はなかなかの美味。フライや天ぷら、スモークなど、酒のつまみにもよくあいます。泊まり込みで出かけられるよう、宿泊可能なイベントもあります。(今年は2月3日に開催済み)深刻な環境破壊の問題もみんなで取り組み、楽しんでしまおうというこの試み。なかなかオススメです。
※西武池袋線「飯能駅」北口より国際興業バス「さわらびの湯・有間渓谷観光釣り場 行」約60分