この「受け入れ票」は、キャプテン(当日お手伝いをする社員たちのリーダー)と地元の方とが事前に打ち合わせをする際の資料となります。
事務局では、記入済みの「受け入れ票」が届くと地元へお電話して、ごあいさつするとともに、わかりにくい点を確認したり、前もって用意できることを伺ったりしています。
その結果、事前の打ち合わせを効率的に実施でき、地元の方々とキャプテン双方の負担を軽減できます。
「受け入れ票」は、協力団体の棚田ネットワーク、東京ボランティア・市民活動センターと相談しながら、毎年改善しています。今年は新たに「作業の目的・意味」と「作業の目標」という2つの項目を設けました。
※ 受け入れ票は、このページの下のリンクからPDFをご覧ください。
◆地元とキャプテンの打ち合わせ資料
◆作業の目的・意味
「作業の目的・意味」では、作業が地域の皆さんにどのように役に立つのかを伺います。これは、昨年のC-day後に社員へ実施したアンケートの中で、「作業の目的や意味がわからずモチベーションが上がらなかった」という意見があったことから新たに設定しました。
例えば、「竹林の伐採」という作業をする場合、都市部で生活する社員は農業や農山村についてよく知らないため、「どうして誰も近づかないような山の竹を伐る必要があるのだろうか」「本当に役に立つ作業なのだろうか」と疑問に思ってしまうことがあります。
しかし地元の方に伺うと、竹林整備は、農地と山林の間に見晴らしの良いバッファーゾーンを造り、イノシシやシカが田畑を荒らしに山から容易に出て来られないようにするための、非常に重要な作業だと教えてくださいます。このような作業の目的や意味を社員が理解することで、一層がんばろうという力がわいてくるのです。
◆作業の目標
「作業の目標」では、C-dayの一日で「ここまでしてほしい」という目標設定をお願いしました。社員は自分たちに任された仕事を全うしようと気持ちで臨むので、例えば「獣害防止柵を500m設置する」というような具体的な目標があれば、それを目指して力を出せます。目標を果たした時には、達成感を得ることもできます。地元の方は社員を気づかって「できるところまでしてもらえればよい。それで十分助かる」とおっしゃることもありますが、できれば「今日はここまでがんばろう」という意識を持って作業し、一日が終わった時に、地元の皆さんと一緒にやり遂げたことを喜びたいと考えています。
アストラゼネカ(株)
コーポレートマネジメント統括部 広報部
小野亜希子
2010年8月27日