有機農業へのこだわり
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古野さんは桑づくりにおいて、徹底的に「有機」にこだわりました。
桜江町桑茶生産組合では、2002年、「有機JAS」を取得しました。生産から加工まで「有機」にこだわり、お客様が安心して口にできる優良な桑を、心をこめて作り続けています。
「有機JASマーク」を取得するのはとても大変です。農薬や洗浄剤、消毒剤はもちろん、遺伝子組み換えの種の使用も禁止されています。
また、種をまく2年以上前から、その土地で農薬が使われていないことの証明も必要です。
他にも、厳しい条件が並びます。例えば、周辺から農薬が飛来しないか、上流から流れる農業用水に農薬が含まれていないか。また、それらを積極的に防ぐ措置を取っているかなど、農作に対する姿勢までも問われます。
栽培だけでなく、選別や運送、貯蔵や包装の過程に至るまで、ひとつひとつ厳密な基準が設けられています。つまりは、食物が芽を出す以前から始まって消費者の元に届けられるまで、徹底した管理が行われなければ「有機JAS」を取得するのは不可能なのです。