週に一度、本物の自然に触れる
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「ここにきて本当によかったと思うのは、日本の四季の美しさを身近に感じられることです」
米谷さんの1年は、元旦の早朝、近くの里山の頂上で初日の出を拝むことからはじまります。
「地元の人たちが整備してくださった登山道をのぼっていくと、山の向こうからオレンジ色の大きな太陽が昇ってくるのです。頂上では地元の人がお雑煮やぜんざいを用意してくださって・・・感動と同時にありがたいなという思いです」
春になると里山に自生するこぶしが花を咲かせ、山が白く色づきます。そして山桜、輝く新緑の季節を経て、蛍の舞う夏がやってきます。米谷さんのコテージは蛍の舞う野間川のほとりにあります。
「庭先から蛍が見えるなんて都会では考えられません」
そして秋には紅葉。
「里山の広葉樹が、赤や黄色、茶色に色づくのを、ぼんやり眺めていると、心の奥がほんのりと温かくなってくるんです」
米谷さんは、「里山の自然に癒されている」としみじみと語ります。
「私だけでなく、子どもや孫たちもこの自然に大喜びでちょくちょく遊びにやて来ます。コテージの2階にある寝室には7人分の蒲団がおいてありますから、みんなでわいわい楽しくやっています」
米谷さんにとってクラインガルテンは家族とのふれあいの場でもあるようです。