第3回(平成17年度)オーライ!ニッポン大賞
ライフスタイル賞


庄司 祐子(山形県鶴岡市)


結婚相手の故郷へのIターンをきっかけに農業を始め、当時まだ新分野であった「食」と「グリーン・ツーリズム」を結びつけ、農場イタリアンレストラン「穂波街道」の経営に着手。店の隣の農地を活用してお客様に五感で農業と田舎の生活に触れてもらい、その充実感を味わえる場を提供。また年間を通じて研修生を受入れるなど、地域のグリーン・ツーリズム活動にも貢献。農村生活に根ざした新しいビジネス展開と、農村で豊かな生活を楽しんでいる姿が魅力的である点が評価された。



秋山 恵生(長野県信濃町)


東京から信濃町の野尻湖に程近い山里にIターンし、信越高原を中心にインタープリテーションを中心としたトレッキングやスノーシューの企画運営を行う「ネイチャーガイド風樹」を主宰。また「トマトの会」(地域づくりを考える有志の会)の仲間とともに、エコメディカル&ヒーリングビレッジ事業(癒しの森事業)を中核とした地域づくりに参画している。森林メディカルトレーナーとしての活動や執筆活動等を通じて森林療法の一般的な認知を高める活動を精力的に展開している点が評価された。



瀬古 育二・純子(岐阜県下呂市)


3年前に退職を機にこの地へ移り住み、これまでの国内外の各地への転勤生活では気がつかなかったことや田舎の現状などを現役で働く友人達に伝えたいと「せこやたより」を2ヶ月に1度発信している。また、この地域を知ってもらうために、たくさんの友人を招き、地元の方々との交流を図りたいと、畑を耕しながら地元の人々との付き合いを大切にするなど、美しい自然の残る馬瀬地区の生活を楽しみながら、その土地の魅力の情報発信を地道に行っている点が評価された。



越智 資行(愛媛県今治市)


平成10年8月に生涯をかけて自然環境保全活動を実践すべく脱サラし、瀬戸内の大三島へ就農。自宅に宿泊させる産地見学の受け入れや、環境NPO法人との交流による農業体験の受入活動を行っている。また、平成16年には、島の小学生による総合学習をきっかけに、島民の一般家庭でも環境の意識が高まる中で、役場や生産者ともに「大三島愛ランド自然倶楽部」や「自然探検隊」を発足するなど、地域に溶け込み環境保全活動に精力的に活動している点が評価された。



久野 雅照(沖縄県与那国町)


1982年に神奈川県より移住。一頭の与那国馬を飼い始め、調教・繁殖を開始、現在では、17頭の与那国馬の保存・繁殖・調教・活用を目的とした任意団体「与那国馬ふれあい広場」を運営。1994年から那覇の青少年育成団体と提携して与那国馬と触れ合う「冒険学校」の受入れを開始。その後、滞在型の牧場体験プログラムを設け、島に住んでみたい若者達の門戸を広げるなど、与那国馬の魅力を島内外に広く伝えることに貢献。個人のライフスタイルを超えて地域資源の保全に貢献している点が評価された。