周辺の町村、民間団体とともに、体験型観光専門の第3セクターである(株)南信州観光公社を立ち上げ、400戸以上の農家の協力を得て、年間220校に及ぶ小・中・高校の修学旅行を受け入れ、体験学習の普及推進に大きく寄与している。農業体験は、生徒が数名ずつ分かれて宿泊した農家の日常の農作業に加わって行うという本物志向。体験メニューも年間を通じて100以上のプログラムが用意されており、大変充実している。
また、全国に先駆けて取り組んでいる「ワーキングホリデー」は、年間200名を超える人々が訪れる中で、地域で活躍するインストラクターが約300名も育ち、体験受け入れ農家数も100戸になるなど、地元住民や高齢者にとっては生きがいに繋がる活動となっている。
都市と農山漁村のお互いの暮らしが豊かになる取り組みであり、都市農村交流が総合的に地域活性化につながっている点が高く評価された。