3月12日(水)、東京都のヤクルトホールにおいて、オーライ!ニッポン会議、(財)都市農山漁村交流活性化機構及び農林水産省主催、(財)農村開発企画委員会共催、総務省、文部科学省、厚生労働省、経済産業省、国土交通省、環境省後援により「第5回オーライ!ニッポン全国大会」を開催しました。
養老孟司オーライ!ニッポン会議代表、若林正俊農林水産大臣、井出道雄林野庁長官、また来賓として大野松茂内閣官房副長官、岩城光英内閣官房副長官、池坊保子文部科学副大臣、遠藤武彦衆議院議員(都市と農山漁村の共生対流を進める調査会会長)がご出席される中で、500人の参加者を得て盛大に開会しました。
まず始めに「オーライ!ニッポン大賞」「食アメニティコンテスト」「むらの伝統文化顕彰」及び「山村力コンクール」の表彰式が行われ、オーライ!ニッポン大賞グランプリ(内閣総理大臣賞)は大野内閣官房副長官から、「オーライ!ニッポン大賞」は養老オーライ!ニッポン会議代表から、また「食アメニティコンテスト」「むらの伝統文化顕彰」の農林水産大臣賞は若林農林水産大臣より、山村力コンクールの林野庁長官賞は井出林野庁長官よりそれぞれ賞状が手渡されました。
続いて行われた全国大会では、大島信彦さん(株式会社テレビ東京 制作局 局次長)による基調講演が行われ、日曜19時から放送中の「田舎に泊まろう!」のダイジェスト版の映像を交えながら、農山漁村への思いが語られました。
また、事例発表では、今年度のオーライ!ニッポン大賞グランプリ(内閣総理大臣賞)を受賞した、幡多広域観光協議会(高知県四万十市他5市町村)による教育旅行と民泊を中心とした交流活動の内容について発表が行われ、続いて、オーライ!ニッポン大賞審査委員会長賞を受賞した就実高等学校(岡山県岡山市)からは、北海道就実地区との交流の様子について就実高等学校で復活した北海道の「就実音頭」の踊りも交え、高校生らしい元気な発表が行われました。
最後に、第1回オーライ!ニッポン大賞グランプリを受賞した飯田市企画部企画幹で観光カリスマの井上弘司さんをコーディネーターに、「熱い思いを形に!-実践者が伝える地域を元気にするコツ」をテーマに、今年度のオーライ!ニッポン大賞を受賞した、社団法人若狭三方五湖観光協会の藤内寿博さん、伊座利の未来を考える推進協議会の草野裕作さん、審査委員会長賞を受賞した有限会社シュシュの山口成美さん、女優で食アメニティコンテスト審査委員会長も務める浜美枝さん、静岡文化芸術大学学長でオーライ!ニッポン会議副代表の川勝平太さんを迎えたパネルディスカッションが行われ、まずは映像を交えてそれぞれの地域の取り組みの報告を受けて、継続性のある取り組みにするための要素や、経済効果を生むための手法や方法等が話し合われ、今の取り組みから一歩踏み出し、地域の自立を目指すために必要な事について、熱心に議論が交わされました。
本大会により、都市と農山漁村の共生・対流を推進し、「人・もの・情報」の循環と交流を活発化させる事により、都市部の癒しの場、子ども達の自然体験の場として、また情操教育を培う場として農山漁村地域は重要な役割を担う事の理解に繋がり、またそのことが農山漁村地域の求める地域の活力や地域経済の活性化に結びつくことが明らかにされ、今後ますます都市と農山漁村の共生・対流の必要性を強く感じることが出来ました。
最後になりましたが、お忙しいところ会場まで足を運んでいただきました皆様には、心より御礼申し上げます。ありがとうございました。今後とも、オーライ!ニッポン会議へのご支援・ご理解を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。