平成28年度 第1回農山漁村コミュニティビジネスセミナー【農山漁村コミュニティビジネスの地域づくりへの挑戦】開催結果
登壇者
明治大学名誉教授:
1932年東京都生まれ。 東京教育大学農学部卒業。博士(経営学)。 (財)労働科学研究所勤務・同社会科学研究部長、明治大学農学部教授・同農学部長を経て、明治大学名誉教授。(財)都市農村交流活性化機構理事、オーライ!ニッポン会議運営委員会等に就任。その他、全国耕作放棄地発生防止・解消活動表彰事業中央審査委員会会長
セミナー開催報告(2016年6月8日開催)
最大の課題は、事業を自立して続けること。
・運営はビジネスのプロでない関係者には難しい。だからビジネスのスキル向上が重要
農山漁村コミュニティビジネスセミナーを開始して111回目を迎えた今回は、明治大学名誉教授の井上先生に登壇をいただきました。冒頭、井上先生はコミュニティビジネスについて、「定義」「特徴」「事業体」「課題」の4点を整理していただき、農山漁村コミュンティビジネスとは、何であるかを明確に説明していただきました。
さらに、3月に表彰された第13回オーライ!ニッポン大賞受賞団体のうち、農山漁村コミュニティビジネスのケーススタディとして、NPO法人と株式会社、林業地域と大都市近郊の傾斜地を抱える農地とまさに対照的な2つの組織ですが、ともに約30年近くの活動歴を誇る2つのケースを取り上げました。
農山漁村コミュニティビジネスを講義するには、1.立ち上げ段階(創業期)、2.発展段階(経営安定期)3.事業継承段階(事業拡大期)と段階的に、または、地理的条件、事業分野で整理する必要もあるかと思いますが、今回のセミナーでは、単なるビジネスではなく、農山漁村コミュニティのために行う、ミッション性を考えると必ず行き着くことになる「3.事業継承段階」の2事例を見てきました。
2団体ともに、経営、人材育成、組織運営等々、抱える課題はありましたが長い運営経験で培われたノウハウと日々の社会環境変化に対応していく柔軟な姿勢は、まさに優秀事例としてふさわしい内容でした。
1.定義
様々な人が定義をしているが、以下の点は、異論がないだろうとして、
2.特徴
(1) 地域住民の主体性、自発性がある。
(2) ミッション性、課題の解決を図るものである。
(3) 地域の生活レベルに関わる課題。生活レベルの維持、向上に資する課題を解決するものである。(新たな公共)
(4) ビジネスの手法を用いて、継続させることの重要性
3.事業体
個人、会社、組合等々、様々な形態がある。
分野としては、環境、介護、福祉、観光、未利用資源の活用まで多様。
ただし、市場原理だけでは難しい分野。競争では負けてしまう。
4.課題
・最大の課題は、事業を自立して続けること。
・事業収益があげづらい分野をどうやっているのか。
・ビジネスのプロでない関係者には経営はとれも難しい。であるからビジネスのスキル向上が重要。
・行政支援も必要。中間支援組織の充実も必要と誰もが言っている。
・地域一体的に取り組むもの。スキル向上を目指し絶えず自己啓発が必要である。
・共通する地域の課題としては、過疎、高齢化。
そして、第13回オーライ!ニッポン大賞を受賞した2地区をモデルに事例を分析した。
Ⅰ.NPO法人 夢未来くんま
1.活動地域の概要
2.設立経緯・事業経過
(1)NPO設立前の活動主体・組織
(2)「熊地区活性化推進協議会」事業経過
(3)「NPO法人夢未来くんま」事業経過
<収益事業>
<非営利事業>
(4)事業費
3.活動体制・事業内容
(1)組織
(2)活動内容
<収益事業>
<非営利事業>
(3)活動スタッフ人員配置
4.活動実績
5.まとめ
(1)評価
(2)課題
Ⅱ.(株)農業公園 信貴山のどか村
http://www.sigisan-nodokamura.com/
1.活動地域の概要
2.設立経緯・事業経過
(1)設立経緯
(2)事業経過
3.事業体制
(1)組織
4.事業内容
5.事業実績
6.まとめ
(1)評価
(2)課題
第1回セミナー事務局のまとめ
お問い合わせ先
(一財)都市農山漁村交流活性化機構
(まちむら交流きこう)
まちむらセミナー事務局
(seminar@kouryu.or.jp)
〒101-0042 東京都千代田区神田東松下町45 神田金子ビル5階
- TEL
- 03-4335-1985
- FAX
- 03-5256-5211